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忘れただけ

こんなに寒い日はないと思った。
何年もご主人さまにお逢いする道中・・・いつもどんな時も裸に近い格好で出かけていたけれど、寒さも興奮にしかならなかった。

それが!
この日はとてもとても寒かった。
待ち合わせの場所にも立っていられなくてビルのなかで暖をとってしまうほど。

わたしがショッピングモールをぶらぶらしてご主人さまを待っていると、待ち合わせ場所にいないわたしを探しにきてくれた。ご主人さま。

寒いね。とひと言。

温かい人。

帰り道。もっともっと寒くなってた。
冷たい手でご主人さまの袖をつまむ。
つれないご主人さまはその手をポケットから出してくれない。

寂しいな。

ふと、マフラーをしていらっしゃらないのに気づいた。
ご主人さまのいつものマフラー。
そんなに寒くない時も、つけていらっしゃる。

こんなに寒いのに。どうしてかな?

「マフラー。」
「ん?」
「今日はマフラーしていないんですね?」

ご主人さまがわたしを見て…そしてまた前を見て…。
「忘れただけですよ。」と、おっしゃった。

その言い方が、お出かけ前にちょっとばたついた。って、そんな風にとれた。

この日は、きっと逢う予定ではなかったのだろうな。
わたしはそう思った。

きっと寝坊なさったのかな?
わたしに逢うのに急いでで出かけたから、きっとマフラーは忘れられた。

だから、お店のなかをわたしを探してくれたのですね?

いつもの駅のホーム下で、ぎゅっとわたしの手を握られるご主人さま。
いつものさよなら。今度逢うまでの手の温もり。


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