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なまえ

密室でのふたりの・・・ふたりだけの淫らで卑猥な時間を過ごす。

ご主人さまの肌はとても温かくて、そのまなざしは慈愛に満ちている。
鋭い視線でわたしに加虐を与えても、わたしを被虐の快感に堕ちさせる。

ご主人さまはとても不思議な方だ。

わたしたちはお互い名前があるのに、その名前を呼び合ったことがない。
(何度も言うが、わたしはご主人さまを「ご主人さま」とは呼んでいない。ご主人さまもそれを求めてはいらっしゃらない。)
密室でふたりだけの世界で、名前を呼ばなくても口から出る言葉はすべて相手に向けたものなのだ。
だから、名前を呼んで振り向いてもらって話をする必要がないぶん、お互いをお互いの名前で呼ぶことは、これまでなかった。

その日は、ご主人さまのお名前を呼ぶ機会があった。
それなのに、わたしはその言葉を飲み込んで、ご主人さまのお名前をスキップして用件を告げた。

帰りの電車で、ふとその時のことを思い出した。
せっかくお名前を呼べる機会だったのに・・・もったいなかったな。

小さな声でご主人さまのお名前をつぶやいた。
頬が緩み涙がひと雫頬をこぼれおちた。

ご主人さまのお名前を口にすると、心が温まる。

もっともっとご主人さまをお名前で呼びたいと思った。
敬いと愛しみをこめて・・・。


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  • 2013/04/30 (Tue) 22:28
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鍵コメさん

コメントありがとうございます^^

きっとどんな関係でも、ふたりにはふたりが持っている空気があるんだろうなって思います。
主従とひとくちに言っても、それぞれですよね?

主の名前を敬称で呼ばせていただきたいって気持ちがわたしに中に溢れてきたときは、幸せだと思いました。

わたしは主の本名は知りませんから、そのハンドルがわたしにとっての主の全てです。

ご主人さまって呼んでみたいなって思うことがありますから、ご主人さまと呼ぶことを許されているあなたの立場も素敵だなって思います。

  • 2013/05/01 (Wed) 09:41
  • ご主人さまのわたし #-
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