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ひと夏の経験

わたしにとってsinさまはとても大切な人だと、何年も一緒にいてやっとわかった。
こんなに時間がかかってしまったのは、sinさまの言葉も行為も行動も示してくださらないことに、わたしがsinさまのお気持ちを計りかねてしまっていたからだった。

sinさまをとても好きだと思うようになったのは、飼われはじめて1年くらい経ってからだった。
わたしを好きになってくれない男には飼われることはできない!そう訴え、何度も何度もその腕から逃げようともがいた。

その度にsinさまは「mineを手放すことはしない。」と、素気なく言い放たれてきた。

でも、わたしが何をしてもどんな酷い言葉を投げても、そしてわたしがどんな人間でも、一貫してわたしを手放さない。と、言い続けられたsinさまの言葉がその足許にひれ伏したいと甘い陶酔の矛盾した気持ちをもたらしたと同時に、この男から逃げたいと切実な想いにわたしは翻弄され続けたのだった。

好きな男に好かれたい。
だってわたしの全てを知っている男。
躰の隅々まで知っている…いやらしい変態性欲にご自分の加虐嗜好を混じらせ満たしている。満たされている。
そんな男と心も通わせたいと、わたしは思わずにはいられなかった。

わたしがどんなにお気持ちを聞いても「大切に飼っている」としか答えてくださらない。
sinさまがわたしにSM行為をなさらないことも、わたしを懐疑的にさせた。

そしてこの冬、今思えば笑っちゃうくらいの勘違いから、わたしはsinさまが自分にとってどれほど大切な存在で到底別れることなど出来ないことを知ったのだった。

それでも…それでもわたしは不安になり寂しさをうまく伝えられなくて、もどかしい日々を送った。

それが夏には、はじめてケンカをした。
sinさまに飼われてからずっと、sinさまはわたしに目線を合わせて話されることはなかった。
簡単に言えば対等ではなかったのだ。

ご自分の淫らな牝を飼われる。
わたしはsinさまのモノ。

今回のケンカで、わたしは「手放して欲しい。」とは言わなかったし、だからもちろんsinさまも「手放さない。」とはおっしゃらなかった。
そして静かに3日間の時間がながれ、わたし達はまるで惹きあって出逢ったみたいに、当たり前にもとの鞘に戻ったのだった。

このとき、sinさまは「別れたくはありませんよ。」と、静かにおっしゃった。
そう「手放さない。」ではなく、「別れたくはありませんよ。」…と。

sinさまがわたしにとってどれほど大切で、sinさまのいない毎日なんて考えられない。と、この男がわたしには、なくてはならない存在だと悟ってはじめてわたし達に別れの選択肢が生まれたのだ。

飼い飼われる関係のなかで、一方的な感情ではなくふたりで出す決断としての別れ。

わたし達の関係は、とてもとてもゆっくりと深まってきたのだなぁ。
こんなに長く一緒にいて、この夏逢えないからこそのはふたりの初めてが幾つもあったな(照)

これからも、豊かにふたりの関係は変化していくのだろう。


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